どんど焼き 昭和5年頃 “どんど焼き”は、宮中儀式“左義長”の大衆版である。鵠沼でも毎年小正月(1月15日)に、門松・注連縄(しめなわ)、書き初めなどを各字(あざ)ごとに持ち寄って焼いたものである。柳の枝先に刺した団子餅をこの火で焼いて食べれば、“一年中風邪をひかない”といわれ、子供らが大勢集まった。 大正以前には藁小屋を作って正月飾りとともに燃やしたというが、今はもうない。写真の場所は引地川沿い、今の鵠沼橋のあたりの土手である。 |
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5月の凧揚げ 昭和3年 相模地方では、5月の節句に大凧を揚げ競う習慣がある。鵠沼海岸で建具屋を営んでいた高木可三は根っからの凧好きで、よくこのような大凧をこしらえていた。人は皆、なぜかこの建具屋を“建万”と呼んでいたのを思い出す。腕自慢の職人であって、決して博打はやらなかった。 背景は海岸の小松林である。 |
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御大礼奉祝の仮装行列 昭和3年11月10日 この日、鵠沼海岸の町内衆は、天皇即位御大典を祝い、こぞって仮装行列を挙行した。ここは今の鵠沼海岸1丁目15番地の角から西側を望んだところ。当時はこのように高い火の見櫓が見えたのである。 |
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出初め式(旧東屋旅館庭園内) 昭和3年 例年、出初めの梯子乗りは旧東屋旅館の庭園で行われ、晴れの大役を相務めるのは、ブリキ屋さんの若い衆と決まっていたようだ。消防隊とはいっても、町内衆による小さなもので、撮影当時には手押しポンプしか持たなかった。それがポンプ車になるのは昭和10年頃のことである。旧東屋の客室が背後に写っている。 |
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烏森皇大神宮・神明様のお祭り 昭和34年 8月17日は神明様のお祭りである。9つの字(あざ)から1台ずつ、計9台の勇ましい山車(だし)が神前に勢揃いした。 このお祭りは現在も盛大に行われているが、8月のお祭りの他に、年1回市民祭りの日には藤沢駅に山車の勢揃いが行われて、市民に親しまれている。 |
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