小田急開通以前の本鵠沼駅附近
昭和3年

 ここら辺りは古字で「原」と呼ばれたところで、ただ一面の麦畑であった。今はもう想像だにつかない。
畠道と農夫 昭和6年

 現在、桜が岡郵便局のあるあたり。麦の刈り入れは済んで、夏の芋畑が広がっている。桜が岡3丁目17番地近辺の昼下がりである。
堀川の火の見 昭和6年9月

 本鵠沼の駅から林屋商店の前を西へ向かう道。2丁目と3丁目の境界附近である。子供の服装から窺うに、この年の秋はかなり涼しかったに違いない。
松葉掻きの農婦 昭和6年

 風が強く吹いた日の翌日は、農家の主婦たちは皆、松葉掻きに忙しかった。落ちた松葉は当時、貴重な炊事用燃料だったのである。ここは鵠沼海岸6丁目のあたりか。
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本鵠沼駅附近